工場の空調方式
2022年7月13日
こんにちは。
工場・倉庫建築設計ナビは地元愛媛県・香川県でオフィス・事務所などの施設の
新築や建て替え、改修、耐震補強等の設計業務を行っている設計事務所です。
工場は大空間のため、一般的にビルやオフィスと比べても空調管理が難しいとされています。
工場の空調方式は、工場の業種用途により、スポット空調、部分空調、ゾーン空調、全体空調の中から選択します。
その中でゾーン空調方式の1つである「成層空調システム」と「置換換気方式」についてお話しします。
成層空調システムとは、水平方向は全体、高さ方向にゾーンを形成する空調方式です。
空間全体を空調する全体空調は空調ムラを抑えることができる反面、不要なエリアヘも給気することによる空調ロスの発生、それに伴うイニシャル&年間ランニングコストの増大、省エネ性能の低下を招きます。
これに対し成層空調システムでは、必要なエリアのみを空調するので、イニシャル&年間ランニングコスト、CO2排出量を大幅に低減可能です。
さらに、直接身体に風を当てない微風速により、人にやさしい快適な空調を実現できます。
また換気方式についても、置換換気方式を採用することで、上部の高温域から効率良く排気することで空調負荷を低減できます。
置換換気方式とは、床面や壁近くに吹出口を配置して極めて低い風速で空気を供給し、室内の熱源(人体、照明、電気器具等)の自然の上昇気流を利用して、天井域で排気するする方式です。吹出口は円筒形・角型をしていて吹出し面風速は0.5m/sを切るような低風速です。
この方式は欧米では主に劇場、工場で盛んに採用されていますが、吹出した気流は極めて低い風速なので、工場のオイルミストや匂い、汚染物質をかき混ぜることなく静かに天井まで押し上げてゆくことで、人のいる居住域の空気質を改善することができます。
工場の空調設計に際しては、工場の業種用途により、イニシャル&ランニングコストを考慮した適切な空調方式を提案します。
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