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製紙工場

製紙工場の基本構想

製紙工場の形と向きを検討する

新しく製紙工場を建てる場合、立地が決まり次第、工場立地法で規定されている緑地面積を確保した上で、工場をどの向きに何階建てるか決めましょう。その際、工場内のモノの流れやヒトの流れを検討し、依頼する設計事務所に共有しましょう。
工場全体のモノの流れが把握しやすいように、INとOUTを検討し、搬入出口を1か所にまとめるのか、2か所に分けるかを検討しましょう。搬入出口は道路からの出入りがしやすく、道路幅も広いことが望まれます。これによって、工場内の製造ラインの配置がおおむね決まるため、原料チップや古紙から紙にするまでの加工方法や設備寸法なども想定して慎重に決めましょう。製紙工場の場合は紙にするまでの工程が長いため、多層階工場になることが想定されます。それを考慮した上で設計を行いましょう。

トラックヤードの面積を決める

搬入・搬出の時間帯別トラックの種類と台数を一覧化し、同時刻に搬入される場合は、何台まで同時に荷下ろしできるようにするのか、また、一回の搬入での最大入荷量はどの程度なのかを想定し、トラックヤードの面積と位置を決めましょう。
入荷したものがトラックヤードに置かれ、そこから工場の中へ搬入するまでの間にモノ探しが発生しているといった状態は避けなければなりません。そのためには、荷受場・出荷場の最適化が必要になります。また、スペースに余裕がある場合は「〇〇社 荷受場所」など、主要な取引先ごとのスペースを確保しておくことが望まれます。
搬入口に下屋を設ける場合、トラックの種類がウィング車であれば、下屋の高さや車両の間隔なども、設計条件に考慮しておく必要があります。さらに、工場の正面が玄関になることから、車通勤の従業員の駐車場からの動線も考慮して利用しやすい工場の設計にしましょう。

製紙工場の設計のポイント

工場付帯施設・設備を検討する

新しい製紙工場の設計に入る前に、生産の最大化を図るために必要不可欠な施設を事前に決めておく必要があります。

製造現場付帯施設・設備

  • 原料チップヤード
    原料チップを保管するスペースを設ける。

  • 製品倉庫
    製造したものを保管する製品倉庫を設ける。

  • 中央監視室
    大きな機械(クレーン)等を見渡せる位置に中央監視室を設け、防災面では拠点となる。

  • 製品の展示場所
    工場見学の際に、企業の歴史や製品を案内する。

  • 工場見学用通路と工程案内モニターの設置
    顧客や見学者が製造現場に入らずともガラス越しに見学でき、モニターなどで工程の内容を説明することで、自社の技術や品質への取り組みなどをアピールできる。

  • オフィス
    業務を行う上で最適なオフィスレイアウトに設計しましょう。また、会議室や商談用の応接室なども必要であれば設けましょう。

  • 福利厚生施設
    食堂やシャワールームなど福利厚生施設を設置することで社員満足度や社内コミュニケーションを活性化することが期待できます。

  • 省エネ
    太陽光パネルを屋根に設置することで電気代を抑えることが出来ます。
    また、屋根の表面温度の上昇を防ぎ、工場内の温度の上昇を抑えることが出来ます。

  • 水処理施設
    薬品を工場内で調合し、製造過程で利用するため、排水処理を行うスペースが必要になる。

生産性の高いレイアウト設計

製紙工場のレイアウトを設計する場合は、原料チップを搬入し保管する倉庫から製品搬出口までの中で原料チップの処理から蒸解工程、精選・洗浄・樹脂分解・漂白を経てパルプを作成します。その後パルプから紙にするまでの加工工程も多くあります。そのため、工程ごとに必要な機械設備に適したレイアウトが求められます。
レイアウト設計を行うにあたり、機械設備の重さに耐えられるような設計にすることも欠かせません。また、製紙工場は薬品を使用するため、その匂いや排水処理を行う施設も完備させる必要があります。機械メーカーと設計事務所が連携しながら設計することで生産性の高い工場を作ることが出来ます。

周辺環境への配慮

  • 原料チップや古紙から紙にするために大型機械を使用するため、騒音が一日中発生する。土地探しの段階で近隣の確認が必要
  • 施工中は工事車両の通行止めが発生し、前面道路の清掃が必要のため事前に近隣住民への説明が必要
  • 用途地域の近隣に住居がある場合は施工中の騒音が問題になることがあるため近隣住民への説明が必要
  • 薬品を多く使用するため、臭い対策や排水処理が必要になる。施設設計者と相談しながら建築計画を進める
  • 水質汚濁防止法だけでなく、瀬戸内海環境保全特別措置法に該当する場合は注意が必要

工場倉庫建築設計ナビの設計の特徴

01 豊富な用途・規模に対応してきた設計実績

工場・倉庫建築設計ナビを運営する株式会社大建設計工務は昭和29年から工場や倉庫だけでなく、福祉施設や病院、官公庁施設、銀行など様々な用途・規模の建築物の設計を行ってきました。私たちは60年以上前から地元、愛媛県を中心に建物づくりのサポートをしてきました。お客さまに寄り添ったご提案に必要な建築設計の技術・ノウハウも豊富にあります。工場・倉庫の設計なら、設計実績が豊富にある工場・倉庫建築設計ナビにお任せください。

02 行政申請・補助金等の手間を削減

補助金等を受けるには、制度の概要理解や書類作成など煩雑な手続きが必要です。また、建設プロジェクトと並行して手続きを行う場合は、スケジュール調整も重要になってきます。私たちは、各種補助金取得の支援実績も豊富にあります。また、建築プロジェクトで発生する開発行為などの行政申請にも対応できます。愛媛県をはじめ四国エリアで工場・倉庫の補助金活用や行政申請等が必要な方は工場・倉庫建築設計ナビにお任せください。

03 長期保全計画のご提案

私たちはいたずらに規模を拡大することよりも永続的に施設を運用することに重きを置いています。それは、社員や協力会社はもとよりお客さまにも長期にわたって価値をご提供して貢献し続けるためです。そのため、私たちは製紙工場を有するお客さまに対して、計画的にメンテナンスするための長期保全計画をご提案しています。

製紙工場の建築設計の流れ

初回打ち合わせ

お打ち合わせを行います。この際には、建設スケジュールやご予算などについてすり合わせるほか、大まかなご要望や現状の課題などについてヒアリング。
補助金等の活用も検討されている場合は合わせてお打ち合わせを行います。

土地探しのアドバイス

貴社のビジネス拠点として最適な用地の調査を実施します。具体的には、土地の権利関係や境界といった調査、地盤の状況予測、上下下水道などのインフラが備わっているかなど、土地探しの際に注意すべき点の確認を行い、様々な観点からアドバイスをさせていただきます。
※境界調査・地盤調査等の調査は現地調査のご依頼をいただいた場合、別途費用をいただくことがございます。詳しくはご連絡をください。

現地調査・事前協議

「敷地調査」「役所調査」を中心に行います。建築基準法などの法律に則り設計をしなければなりません。そのため、この現地調査の結果次第では計画地に建物を建てられない場合があるため、注意が必要です。そうした事態を未然に防ぐためにも、必ず設計のプロに現場調査を依頼しましょう。
※製紙工場の建築計画の中に、開発行為など事前協議が必要な場合も対応可能です。

基本計画のご提案

お客様へのヒアリング・現地調査をもとに、製造工程・ものの流れを分析し、製造ラインを計画します。それに基づき、動線計画とゾーニング計画を行い、最適な平面図を作成します。
作成した平面図をもとに、駐車台数等を確定させ、建物の規模を決定します。その後、工程表を作成します。

概算工事費と設計監理料の提示

基本計画を作成し、建物の規模が決定した後、製紙工場の建築にかかる総工費の概算と設計監理料をご提示いたします。 ※基本計画で提案するプランはたたき台であり基本設計までに変更を加えることは可能です。

設計監理契約

お客様との間で設計監理請負契約を結びます。この時点で正式に仕事を弊社に依頼したことになります。
設計監理契約とは、建物を建築するために設計者に設計図書の作成と工事監理を依頼する契約のことです。工事監理とは設計した建物が正確に図面通りになっているかどうかを監督する業務のことを指します。

基本設計・実施設計・申請業務

基本設計とは、これまでのヒアリングで抽出されたお客様のご要望を図面化する初手設計作業です。主に建物の基本となる間取り・デザイン・断熱・構造・設備などの仕様を検討します。
基本設計で作成した内容をもとに実際に施工会社が見積もり及び工事ができる実施設計図面の作成を開始します。施工会社は、この実施図面等をもとに見積もりを行います。
建築確認申請等の許認可の申請業務にも対応いたします。

工事発注支援

実施設計が完成後、製紙工場の建築を行う施工会社への発注業務を支援します。施工会社選定のアドバイスや施工会社から提出された見積り金額を精査し、お客様と一緒に最適な施工会社を選定します。
※特命の建設会社に依頼する方法と複数の建設会社から選定する方法があります。
※設計と施工を分離発注することで、適正価格で依頼することができるため、不要なコストを削減することが出来ます。

工事監理

製紙工場の工事が設計図面に沿って適切に行われているか、発注者の立場で厳しくチェックします。工事がスムーズに進むように施工者との打ち合わせを適宜行います。万が一、工事中に突発的問題が発生した場合は、早急に解決できるよう努めます。
工事の品質を確保するため、後から確認できなくなる壁の中や天井の上などの部分は各種工程ごとに現場検査を行っております。

お引き渡し・アフターサポート

現地にて、施工会社からお客様への引渡し書類の説明や保証の説明を行い、鍵のお引き渡しに立ち合います。
私たちはお引き渡し後からがお客様との本当のお付き合いが始まると考えています。工場・倉庫建築ナビでは定期調査報告や改築改修のご相談にも対応しております。

よくある質問

工場・倉庫の新築を検討していますが、土地がまだ決まっていません。

土地探しの段階からでもご相談いただけます。工場・倉庫建築設計ナビでは工場・倉庫の新築に伴う土地探しからサポートいたします。

工場・倉庫の新築にはどれくらいの期間がかかりますか?

工場・倉庫の新築には初回のお打ち合わせから着工までに概ね8ヶ月間程度のお時間がかかります。(※工場・倉庫の新築にかかるお時間は建築内容によって変化します。)そのため、期日の迫ったご相談に関しては現実的に対応できない可能性があるので、早めにパートナーに相談することをお勧めします。

工場・倉庫の新築の経験がないため何から取り組めばいいのかわからない

まずは工場・倉庫の新築にかけられる予算と資金計画を決めましょう。予算が決まっていない状態で設計プランを検討しても、建築費が想定より高く中断してしまうケースが非常に多くあります。事前に工場・倉庫を建てるにはどれくらいの費用が発生するのか概算でも結構ですので把握しておくことをおすすめします。

工場・倉庫の建築相談は無料ですか?

工場・倉庫の建築相談には無料で対応しております。しかし、その後の敷地調査や図面等の作成には費用が発生しますので予めご了承ください。

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工場・倉庫建築設計ナビでは工場や倉庫の建築計画を検討されている方向けによくあるお悩みの解決策や、プロジェクトの進め方についてまとめたガイドブックを各種ご用意しております。

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