建物調査とは
こんな方におすすめ
- 工場倉庫の増築を検討しているため、建築可能か確認してほしい
- 工場敷地内の建築物に違法建築物がないか調査してほしい
- 工場・倉庫の天井から雨漏りしているため建物の状況を確認してほしい
工場・倉庫の長期活用をご希望の方へ、工場・倉庫建築設計ナビは愛媛県を中心に四国エリアで工場・倉庫の建物調査に対応しています。
建物調査とは
工場・倉庫建築設計ナビでは建物調査を行っています。よく、工場敷地内にある建物が違法建築物であるということから、「解体撤去」になってしまうことがあります。
新たに施設を建てる際には、「配置図」の作成が必要です。具体的には敷地内にある他の施設は何棟建っているのか、どこに建っているのか、その施設の床面積の合計や施設同士の距離など、様々な情報を記載していきます。「違法建築物のまま放置する」ことは許されません。 施設の建物が合法的な状態でなければ、確認申請を実施できないため、撤去してからでないと、着工できません。 そのため、施設の運営が遅れてしまい、経営にも大きな影響が出てしまいます。取り返しのつかない事態になる前に、敷地内の工場・倉庫が違法建築物でないか、建築のプロである設計事務所に建物調査を依頼しましょう。
建物調査の実施の内容
建物調査の実施内容
工場・倉庫建築設計ナビでは、敷地内の施設が合法であるか「建築基準法」に則り調査します。また、老朽化などが不安という場合の建物調査にも対応しています。
確認済証・完了済証がある場合にのみ対応させていただきます。予めご了承ください。
工場・倉庫の建物調査の実施内容としては「法的調査」「外部」「内部」「設備機器」の4つの項目に分かれます。
- 確認済証・完了済証があるか
- 確認申請図書の副本と現状の建物が同じ状態になっているか
- 都市計画法、工場立地法をクリアしているか 等
- 建物だけでなく、敷地に対する調査も行う
外部調査
主に工場・倉庫の「外周」「屋上」「外壁」を調査します。
施設は経過年数とともに、使用されている建材が劣化し、建物機能は徐々に低下していきます。現状の劣化状況を専門家として調査いたします。
調査箇所 | 調査内容 |
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基礎 | 欠損、劣化、コンクリートのひび割れなどを確認します。 |
外壁 | 欠損、シーリング材、ひび割れの破断欠損などを確認します。 |
軒裏 | 欠損、雨漏り跡、ひび割れ、シーリング材の破断欠損などを確認します。 |
屋上 | ずれ、破損、ひび割れなどを確認します。 |
バルコニー | 劣化、防水層のひび割れなどを確認します。 |
内部調査
主に工場・倉庫の「天井」 「壁」 「床」を調査します。
他の用途の建築物と比較すると工場倉庫の方が利用者が多いことから劣化が早く進みます。そのため、修繕が必要となる部分が多々発生します。私たちは修繕が必要な箇所をリストアップします。お客さまのご予算も考慮して、何から補修すべきか優先順位を決めて計画を進めます。
調査箇所 | 調査内容 |
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床 | 沈み、傾斜、ひび割れや劣化などを確認します。 |
壁 | ひび割れや劣化、雨漏り跡、傾斜などを確認します。 |
天井 | ひび割れや劣化、雨漏り跡などを確認します。 |
建具 | 動作の確認をします。 |
床下 | 欠損や木材の蟻害、コンクリートのひび割れ、腐朽などを確認します。 |
天井裏 | 欠損、構造材の劣化、雨漏り後などを確認します。 |
構造部材 | 申請している部材と一致しているか確認します。 |
設備の状態確認
建築設備とは水・電気・ガス・空気などを選んで使えるようにする機械・配管配線・器具などで構成されるシステムのことです。そのため、設備破損箇所の状況によっては、工場・倉庫の生産機能、保管機能が停止し、業務に影響が出る可能性があります。このようなリスクを事前に回避するため、早期の相談をおすすめします。
調査箇所 | 調査内容 |
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給水設備 | 配管の通水及び漏水などを確認します。 |
排水設備 | 配管の漏水、滞留などを確認します。 |
換気設備 | 換気扇の動作、ダクト脱落、異音などを確認します。 |
電気設備 | 防災照明や照明器具の点灯確認をします。 |
建物調査の流れ
初回打ち合わせ
お打ち合わせを行います。検討している施設の運用スケジュールや、建物調査依頼の背景など、大まかなご要望や現状の課題などについてヒアリングします。
必要資料の共有
建物調査を行う上で、「設計図書」「地盤調査報告書」「建物建設時(増改築後)の建築確認申請の関係書類」を事前に共有いただきます。
見積金額の提示
事前に共有いただく資料を確認し、建物調査にかかる金額をご提示いたします。
内容を確認し、問題がなければお申込みいただき、当日のスケジュールを確定させます。
建物調査実施
スケジュールに合わせて建物調査を行います。建物調査に必要な時間は調査する工場・倉庫の規模によるため一概にお伝えすることはできません。
調査後は工場・倉庫が違法建築物でないかの結果報告や劣化箇所についてまとめた資料をご提出します。
対応策の検討・実施
建物調査の結果をもとに、工場・倉庫にどういった対策が必要なのか検討し、改修や撤去など必要な施策を実施します。
※実施する場合は別途設計料が必要になります。
よくある質問
- どのようなときに建物調査が必要になりますか?
工場敷地内の施設の増改築を検討されている場合は実施をおすすめします。万が一、違法建築物のある状態で建築計画を進めると、「解体撤去」などしなければ施設運用を開始できないこともあります。
- 具体的にどのようなことをしていただけますか?
工場や倉庫の建物調査では、主に「法的調査」「外部」「内部」「設備機器」の調査を行います。調査にあたっては、設計図書での確認と現地での目視・触診・打診による調査、建物管理者からのヒアリング等によって建築・設備の劣化状況・合法性を把握します。また、調査後は建物調査の結果をまとめたレポートを作成・提出します。
- 建物調査の際、立会いは必須ですか?
調査スタート時と調査終了時は基本的には必ずお立会いいただいております。後で報告書を読むよりも、実際に劣化箇所を見ることで、建物の状態を把握しやすくなります。また、その場所で修繕の方法を確認できるメリットもあります。ご要望によっては報告書のみの提出も可能です。
場合によっては調査中も同行していただくこともあります。